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CASE.10
依頼の背景・課題
ITサービス会社を経営するDさん。
自社の成長スピードを高めるため、競合企業の買収を検討していました。
しかし、「本当に買収してよいのか」「投資に見合うリターンが得られるのか」という不安が残り、判断に踏み切れない状況が続いていたといいます。
買収候補は複数あるものの、それぞれの企業価値を正確に見極められず、買収後の統合(PMI)まで想定しきれていませんでした。
そんな中、「財務から統合まで一貫して支援してくれる専門家がいる」と、顧問税理士からの紹介をきっかけにミツカルへご相談くださいました。
論点
Dさんの迷いは、「買収すべきかどうか」ではなく、“買収後に何を得るのか”を明確にできていなかったことにありました。
重要なポイント
・買収候補の選定:どの企業が最も自社とシナジーを生むのか。
・買収価格の算定:過大評価や過小評価を避け、適正価格を見極めること。
・ROI(投資対効果)の明確化:投資回収期間や利益貢献時期を具体的に試算すること。
・PMI(統合プロセス)設計:人材・システム・営業体制をどう融合させるかを事前に描くこと。
・資金調達:銀行融資や投資家支援をどう組み合わせるかを設計すること。
Dさんに必要だったのは、"勢いのM&A"ではなく、"戦略としてのM&A"でした。
提供サービス
ミツカルでは、Dさんが抱えていた「買収後のイメージの不明確さ」を整理し、戦略としてのM&Aを実現するための支援を行いました。
財務・バリュエーションから統合設計まで、一貫した伴走体制で意思決定を支援しました。
支援内容
・財務分析とバリュエーションの実施:候補企業の財務状況を分析し、過大評価・過小評価を避けた適正価格を算定。
・買収候補のリストアップと比較分析:業界構造・収益モデル・成長余地を多角的に分析し、最も高いシナジーを生む企業を特定。
・ROI試算と利益貢献シナリオの設計:投資回収期間や利益貢献時期をシミュレーションし、経営判断の基礎データを提示。
・PMI(統合プロセス)の設計:買収後の人材配置・システム統合・営業体制の再構築を具体化し、スムーズな統合を支援。
・資金調達サポート:銀行融資および投資家支援を組み合わせ、最適な資金組成を実現しました。
結果
競合企業1社の買収を実行し、わずか3か月で新規事業部を立ち上げました。
既存顧客へのクロスセルにも成功し、売上は10%増加。
利益率も着実に向上しています。
買収によるシナジーが早期に現れ、“拡大のためのM&A”から“利益を生むM&A”へと進化を遂げました。
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