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CASE.8
依頼の背景・課題
人材派遣業を経営するAさん。
売上は安定していたものの、人件費の支払いが売上入金より先に発生する構造のため、
売上が伸びても資金繰りは常に逼迫していました。
銀行借入も限界に達し、毎朝口座残高を確認しては、
「今日を乗り切れるか」を考える日々が続いていたといいます。
そんな中、顧問税理士の紹介を通じてミツカルへご相談くださいました。
論点
課題は「資金が足りない」ことではなく、
"どの状態になれば安定と呼べるのか"が定義されていないことでした。
重要なポイント
・安定ラインの設定どの水準であれば資金繰りが安定するといえるのか。
・猶予期間の把握:現預金残高で何か月持つのかを数値化。
・コスト削減:どの費用を、どう削ると効果的か。
・撤退判断:なぜ今すぐ廃業できないのか、その理由の整理。
提供サービス
ミツカルは、資金繰りの改善を一時的な対処ではなく、
“再現性のある安定構造”として築くことを目的に支援を行いました。
支援内容
・資金繰りの可視化:キャッシュフローを分析し、ボトルネックを特定。日次ベースでの資金推移をグラフ化し、支出の山と谷を整理。
・売掛金回収の前倒し:ファクタリングに頼らず、主要取引先と交渉して回収時期を短縮。
・補助金・助成金活用:適用可能性を調査し、即時申請をサポート。
・金融機関との交渉支援:銀行と直接交渉し、売掛金を担保に当座貸越の枠を確保。
・資金管理体制の構築:「どの指標がどの水準になれば危険か」を数値化し、日次アラートのダッシュボードを設計。
結果
親族から500万円の借入を受け、明確な返済計画を立てて資金難を乗り切りました。
親族にも丁寧に説明し、納得を得たうえで安心して支援を受けることができています。
その後は一時的に事業規模を縮小し、入金遅延などのリスクを抑制。
さらに、メインバンクを事業理解の深い金融機関に切り替え、
ファクタリングに頼らず資金が回る短期的な借入スキームを整備しました。
これらの取り組みにより、日々の資金繰りに追われる状態から脱し、
安定した経営基盤の再構築へと歩みを進めています。
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